アジア最大且つ最も技術的に進んだIFM企業の1つであるAdenグループは、3D技術とエンジニアリング・ソフトウェアの世界的リーダーであるダッソー・システムズ等とコンソーシアムを組み、モジュール式のスマート病院であるAKILA Careを立ち上げることを発表しました。 この病院は、世界中のCOVID-19の重大感染地域に配備される予定であり、100日以内に出荷、建設、運用することができます。
コンソーシアムの他のメンバーには、武漢で急遽建設された病院で実績のある、世界最大のエンジニアリング会社であるCSCE社の第三支局や、中国の大手医療機器企業である中国医薬集団が含まれます。
AKILA Careは、COVID-19の緊急対応に不可欠な独自の設備を有しており、感染危機が収束した後も、高度でありながらもメインテナンスし易い医療インフラストラクチャを提供します。これら設備・機能の一例は以下の通りです：
• AKILAバーチャル・ツイン・プラットフォーム（すべてのシステムをリンク/最適化するための仮想システム）
• モジュール・アーキテクチャ（迅速な設計・建設）
• 空調・気圧管理等の高度な医療技術（現場でのウイルス拡散の制御）
• 現場設備の完備（非常用電源システム、クラウドベースの情報システム、給排水システム、Adenグループのグローバル・サプライチェーン及びネットワーク）
最も革新的な機能は、AKILAバーチャル・ツイン・プラットフォームであり、Adenの豊富な設備及び資産管理に関する専門知識とダッソー・システムズ社の世界をリードする3DEXPERIENCEの専門知識を組み合わせています。 AKILAは、AKILA Careの設計、シミュレーション、開発から建設、運用、保守まで、あらゆるシーンを想定した仮想環境を作り上げます。
建設前：あらゆる関係者（パートナー、サプライヤー、エンジニア、建築家など）が、AKILA Careバーチャル・ツインを用いて、以下の点を検証します。
• コンセプト・デザイン、空間設計、設備及び医療機器の配置の最適化
• 建設及び設備のパフォーマンス・シミュレーション
• 施設の建設とロジスティックに向けたトレーニング
建設後：このソリューションを利用することで、エネルギーやシステムの最適化のみならず、最先端の医療機器を配備した施設の衛生状況のデジタル監視や病院の清掃ロボットのモニタリングなども行います。
AKILA Careの立ち上げについて、Adenの社長兼創設者であるJoachim Poylo氏は次のように述べています。「COVID-19の危機は困難と悲劇をもたらしましたが、危機を迎えた時にこそイノベーションと変革の機会が訪れます。 AKILA Careもまたそのような状況から生まれました。現実世界と仮想世界を融合することで、現在の危機を乗り越えると共に、かつてないほど安全でスマートな、また、持続可能で効率的な新しい時代に私たちを導くと確信しています」
ダッソー・システムズ社の副会長兼CEOであるBernard Charlès氏は、次のように語っています。「AdenのAKILA Careのように斬新且つ実証された結果主導型のファシリティ・マネジメントのアプローチを採用することで、先端の設計技術を利用したスマート・ファシリティの建設が可能になります。また、モジュール型の運用を中心とした施設は、全体を統合したエンド・ツー・エンドのバーチャル・ツインの結果を用いることで建設が可能になります。 3DEXPERIENCEプラットフォームは、このような根本的な変革を促しこれを実現します。今回の私たちの連携は、迅速な成果が求められるインフラストラクチャーの今後の導入方針における試金石となり得ます。」 さらに、「私たちは既に（武漢で急きょ建設された）雷神山病院で、換気システム内におけるウイルスの汚染と拡散のシミュレーションを行い、緊急医療ニーズへの対応にどのように役立つかをすでに示してきました。今、私たちの協業により、我々の知識とノウハウを共有し、病院のライフサイクルのあらゆる局面に利用します」”
Adenグループ
Adenグループは、技術、エネルギー、持続可能性の最適化を追求する施設や都市モデルを追求するパイオニアです。 上海に本社を置き、中国の80以上の都市で活動を行い、感染の初期段階からCOVID-19との闘いに向け積極的に貢献をしてきました。また、高度な自動化設備とデジタルソ・リューションと専門のトレーニングを受けたスタッフの知識を融合し、現場での運用を行っています。 20年の歴史の中で1,500のパートナーと26,000の従業員を抱えるAdenは、施設の管理に関する様々な分野の知識・ノウハウの獲得と様々な状況におけるソリューションの提供に向けた強力なネットワークを構築してきました。
ダッソー・システムズ社
3DEXPERIENCE企業であるダッソー・システムズ社は、常に人間の進化を追求してきました。 ダッソー・システムズ社は、持続可能なイノベーションを可能にする3D仮想環境を人々に提供しています。 ダッソー・システムズ社の顧客は、3DEXPERIENCEプラットフォームとアプリケーションを利用した現実世界の仮想体験を通じて、革新、学習、生産の境界を押し広げています。 ダッソー・システムズ社は、140か国以上のあらゆる業界のあらゆる規模の27万人以上の顧客にこの価値を提供しています。 詳細については、www.3ds.comをご覧ください。
3DEXPERIENCE、3DS、CATIA、BIOVIA、GEOVIA、SOLIDWORKS.3DVIA、ENOVIA、EXALEAD、NETVIBES、MEDIDATA、CENTRIC PLM、3DEXCITE、SIMULIA、DELMIA、IFWEは、ダッソー・システムズ社（フランスの「société européenne」（Versailles Commercial Register＃B 322 306 440）及び米国およびその他の国におけるその子会社の登録商標です。